2025/08/22 09:17
「豊かな自然に囲まれた場所」と言ったら聞こえが良いが実はかなりワイルドな場所だったウミカグのお宿
雑草ならまだかわいい位でやっかいなのが背丈以上に伸びた笹林
購入した当時は物件が雑草に埋もれてたほど。
雑草ならまだかわいい位でやっかいなのが背丈以上に伸びた笹林
購入した当時は物件が雑草に埋もれてたほど。
エンピツくらいの太さの笹を刈払機で刈っていく。まるで開墾の日々。
根本が残っていて靴底を貫通してくる。
足の裏は傷だらけ、靴も何足もダメにした。

まだ宿の開業準備が山ほど残っている。
7月下旬オープン予定でいろいろ動いていたけど間に合う気がしない。
半べそかきながら笹林と格闘していると遠くから男が近づいてきた。
刈払機を抱え、足元は革の編み上げブーツ、手には分厚いグローブ、額にはスキーで使うゴーグルが装着されている。
『アベさんだ!』
(アベさんはウミカグのお宿の隣に住んでいる方です)
『ここは俺がやっておくからあんたは他の事をやってな』
映画『アルマゲドン』のワンシーンかと思った。
脳内ではエアロスミスの「I Don't Want to Miss a Thing」が流れてくる。
『いいんですか?』
返事の代わりにアベさんの刈払機のエンジン音がうなりを上げる。
笹林と格闘するアベさんの背中に深々とお辞儀をして私は宿のオープン準備に取り掛かかる事が出来ました。
