2025/08/22 11:46

消防署と保健所の検査も終わりめでたく『ウミカグのお宿』は2023年7月31日にオープンする事ができた。

慣れない寝具のシーツ交換、タオルの洗濯、部屋の清掃、チェックイン時の施設説明、予約の問い合わせ、などなど
あっというまに時間が過ぎて気がつけば宿泊の予約も落ち着いてきた10月。

海が近い宿泊施設のハイシーズンは当然、夏

逆に夏以外ってお客さん来るのかな??

急に不安になってきた。

これからどんどん寒くなって来るし誰も来なくなったらどうしよう。

逆に寒い時期で楽しめる物といったら『サウナじゃん!』
さっそく人気のバレルサウナの価格をネットで調べたら『200万円以上!』

はい却下

比較的リーズナブルなテントサウナを採用する事に決めた。
初めの頃はホームセンターで売っている薪を購入していた。
夕方と翌朝にお客様がサウナを入浴したとして大体、薪2束分(12~14本くらい)
このホームセンターで買う薪が結構高い。

同じ木なら流木でいいのでは?
この時、私は燃料の『薪』の知識がまるでなかった。

早速、家具屋時代からお世話になっている海岸へ

めちゃくちゃ流木がある!
薪になりそうな丸太サイズの流木を車に詰め込んだ。

宿に戻って流木を車から下ろして早速作業開始。

丸太を40cmくらいの長さに切っていく。
この作業が地獄の始まりだった。
本当はチェーンソーで切っていくのだけど私は持っていなかったので手ノコでひたすら切っていく。
辛い、いつも思いつきで物事を始めて後で酷い目に遭う。
サウナの予約を受けてしまっているのでもう引き返す事は出来ない。

薪作り開始から数日が経ち半べそをかきながら作業をしていると遠くから男が近づいて来る。
左手には電動丸鋸、右手には斧を持っている。

『アベさんだ!』


『手伝うよ』

またピンチの時に駆けつけてくれる。
なんだか涙が出そうになったけど恥ずかしいのでなんとか耐えた。

ここから私とアベさんとの薪作りが始まった。